ボクとキミがいたセカイ

―教室―

「じゃあ 美樹も 帰りマックは 行かない？」

「行かない～
美樹もって 優子も行かないの？ 今日 部活 お休みじゃないの」

「私 今日は自主トレー」

「さすが レギュラーは違いますね～」
かなちゃんが にっこり笑う

「いや～ 今なんか スランプなんだよね 体育館 使う許可とれたらしいから ちょっと 先輩達に扱かれてくるよ」

「お～ 頑張ってね！！ じゃあ 今日は 真っすぐ 帰ろうか な」

みなみは 窓の外に広がる 青い空を眩しそうに見ながら 大きくあくびした

「あ やばい そろそろ 教室帰らないと 次 音楽だから、やばいかも」

「あー そうだ～ 忘れてた」
みんなが慌てる

「みなみ～ 早く～」

気がつけば ボクとみなみ以外 もう 廊下に出て 教室に向かっていた

（みなみ 元気ない？ 大丈夫？）

なんだか いつものみなみらしくない表情をしてる

「今日も マックよらないのか・・・」

ーそんな マック寄りたかったかの？
みなみ お昼 足りなかったのかな？ー

なにかを考えるように 一回 目をつむり
「よしっ！！行こう」
といい みなみは 慌てて教室に向かって走りだす

ボクも 慌てて みなみの後を追う