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高校2年になった夏休み。
俺たちは、西園寺家の別荘に遊びに来ていた。
たまたま 西園寺の妹 清良(きよら)と、京極の妹 友里、そして その友人である外国人留学生のカレンと、東条静音も居合わせた。
そこでオレは、東条静音に一目ぼれをした。
色白で薄い茶色の髪、大きいけれど切れ長の瞳に、薄い唇に 華奢な身体。
人形のような美しさに、目が離せなくなっていた。
その当時、まだ西園寺と付き合っていた。
彼は、太陽のように明るい男で、一緒に居ていつも楽しかった。
彼は、オレを恋愛対象として見ていたが、オレは彼を好きではあったが、そこまでの感情は持てずにいた。
そんなオレの事を分かっていた西園寺は、お前に本当に好きな人が出来たら、応援すると言ってくれていた。
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