15人が本棚に入れています
本棚に追加
/61ページ
「あなた誰ですか?」
私は聞いてみた。
「あっ申し遅れました。如月 旬(きさらぎ しゅん)って言います。」
可愛い笑顔で言ってきた。この人が誰なのか後で知るようになる。
「お婆様は口には出さないんですけど…寂しいんですよ…あなた(お母さん)と千夏様にずっと会えなくて」
悲しい顔で旬は言った。
「ずっと1人で…」
旬は小さく言った。
その今にも泣きそうな顔と子犬のようなうるうるした目を見るとほっとけなくなり。
「分かった。だって3年でしょ?短い短い(笑)」
この軽率な言葉のお陰で人生が180度変わるとは…思ってもいなかった。
最初のコメントを投稿しよう!