act.7

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 残された。  たった一人。  誰もいない部屋。  乱れたベッド。  痛い体。  愛し合った証。  ──なのに。  愛し合った君は、いない。  大好き。なんて。そんな言葉で縛り付けて行くつもりだったの?  ずっと好きだなんて。誰が保障してくれるの?  ねぇ。分かってる?  オレは、何一つ。お前の口から聞いてないんだよ?  たとえば、そう。  どうしてオレに、一言も言わなかったのか、とか。いつかまた帰ってくるのか、とか。どこへ行くのか、とか。  そういう大事なこと、全然聞いてない。  言うだけ無駄だと思った? 言ってもしょうがないと思った?  だけどオレは。  お前のそのやり方に、傷ついたんだよ。  お前はオレを、大事だって。大切だって言ってたけど。  本当に。そう思うなら、言ってけよ。  オレ、怒ったから。  傷ついたから。悔しかったから。悲しかったから。淋しかったから。  全部、失くしたと、思ったから。  お前のことなんて──  *****
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