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今俺はなにも考えていない。
1つだ。1つだけ考えているとしたら骨折って痛いのであろうか?ということだ。
もう二週間…
いや、二週間と4日を過ぎようとしていた。
20日前
「しゅー、明後日の日曜寂しい男たち四人でどっか行かないか?」
そうやって寂しいという消極的な言葉を使いながらもどこかからかいというかおふざけが入った口調で話すのが、竹田広だ。苗字に相応しい身長でバスケ部だったが、本人はバスケより将棋がやりたくなったらしく棋道部に入り直したとか。
「やめとくわ。俺、現代っ子だからお家おねんねするわ。」
「俺もやめとく。用事があるし…」
っとなにか意味深な感じに俺に対する質問に割って入ってきたのが、高井田磨沙流。まさると読む。当て字みたいなのが本人は気に入ってないらしくあまり名前で読んでほしくないだとか…
「マジかよ…隆志と二人だけかよ…」
竹田がふてくさるようにいう。
隆志は今学校にいない。どうやら体調を崩してしまったらしく欠席している。
隆志というのは今井隆志。本を読むのが好きでライトノベルから経済学の本まで幅広く読んでいる。最近は…なにを読んでいたか忘れてしまった…
「そもそも体調悪いヤツを外に連れ出すとかやめとけよ。」
と俺がいう。
「同感だな。」
と高井田も賛成したらしい。
「まぁ、しゃーないか…日曜はパソコン相手に将棋挿してるわ…」
としょんぼりしながら言う竹田。
「まぁ、気を落とすなって。どうせ寂しい人間なんだからな。」
と笑いながら俺はいう。
「まぁ、良いさ。取り合えず帰ろうぜ。」
と高井田は早く帰りたそうに言う。
「「おぅ。」」
コイツは楽でいいなと俺は竹田に思った。
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