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おい…?
メタボライオン…
この学校…既に生徒会長は“ホモ”なのではないか?
『違うよ』
や…この子絶対男好きな面有るだろ?
『だから違うんだ。
それはまた後で説明しよう。
因みに僕はメタボライオンじゃない。エルたんと呼べ』
後でかよ…
お前性格のせいで“エルたん”の可愛さ吹っ飛んだわ
「おい、まこちゃん」
メタボとの会話の途中、雄一先輩がいきなり話し掛けてきて、油断していたせいで一瞬ビクッとしてしまった。
「え、何?やけに静かだと思ったら怯えてんの?」
「や…そういう訳では…
なんでしょうか?」
「まこちゃんのリュックに突っ込んで有るぬいぐるみ何?
家から持って来たんだ?」
「あ…」
雄一先輩が興味有り気にエルたんを眺める。
これ…どう返事をすれば…
…仕方ない。
「そうなんです、実は…
知らない学校に来るの、心細くて…
このぬいぐるみ、死んだ祖父ちゃんが俺の小さい時に買ってくれた物で…
お恥ずかしながら、これ持ち歩いてないと、なんだか落ち着かないんですよね…
だからつい持って来ちゃったんですが…
やっぱり駄目ですよね…?」
この際、自ら痛い奴に成り下がってやろうじゃないか。
どーせ誰かしらに突っ込まれるとは思ってた。
怒られたら、次からエルたんは完全にリュックの中行きだな。
そう思ったけど…
雄一先輩は何故か突然私を抱き締めてきたんだ。
「可愛いなぁぁっお前っ!
まこちゃんが持ってる物、駄目な訳ないだろ?生徒会長の権限で許す!
でも、その内ぬいぐるみ持って来なくても全然平気なくらい、俺がまこちゃん超可愛がってやるからな!」
「ちょっ…あの…っ」
「まこちゃん恋人居んの?」
「え?いえ、ちょっと前に別れたばっかり…」
「じゃあ俺と付き合え」
「…は?」
はい?
「正直一目惚れだわ。
俺ついさっきまで男に一切興味無かったけどさぁ、まこちゃんとなら付き合いたい。
なぁ、どお?
俺と付き合えば不自由しないぜ?」
「や…ちょ…」
何を言い出すんだい!?この子はっ!
え、待って、コレ
どーいう展開!?
待ってくれ、こんな風に抱き締められたの超久しぶりだよっ!!
微かに頬を赤らめて優しく微笑む年下のガキに…
へ…変にドキドキしちゃって…
脇汗wwwwハンパないwwwww
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