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『だから…そういう補正は既にされていると…今日話したばかりだよ』
そ…そうでしたね…
こういう事なのか…
え、つまり…
もしかして私、この先2年間勉強する必要無かですか?
『そう。君は勉強よりも、ミッションを遂行する事を優先しなくてはならない』
………マジかよ…っ!!
なんですか!?その素敵過ぎる話はっ!
美味しい!超美味しいよっ!!
『でも授業態度は怠けるなよカス』
分かってるよ~
つーか…お前私の事“カス”言い過ぎ…
まぁ、もう別にいーけど…
そんな事より、これは本当に素敵な話だ。
私は素晴らしく腐った男子校ライフを、この先2年全力で過ごせばいいわけデスネっ!
漲 っ て きたぁぁぁぁぁぁぁっ!!!!!
そんな脳内ワッショイしている間に、英語の授業が終わり
隣の席の…さっきイケメンだと思った短髪と、後ろの席のチャラ男が、私に声を掛けてきた。
「久保、いきなり一週間休んだと思ったら、重役登校とか、お前やるな~」
「や…」
「だよな。しかも、どんながり勉が来んのかと思ったら…
あ、俺黒木尚(クロキ ヒサシ)ね、宜しく」
「千葉輝彦(チバ テルヒコ)、仲良くしてな?」
「おう、此方こそ!」
短髪は千葉輝彦
チャラ男は黒木尚か。
よし覚えた。
そしてこの子達と席が近いの、私マジついてる!
名簿順の奇跡!
「ちょっと俺も話に交ぜてもらっていい?」
不意にまた別の声がしたと思ったら、私と千葉の間にいつの間にか黒髪眼鏡のイケメンくんが立っていた。
この子も、最初に私が格好いいと思った子だ。
「おう、…君は?」
「丸山琢郎(マルヤマ タクロウ)、ルーム長兼、生徒会書記をしてます。
宜しく、久保くん」
「書記!マジかっ
宜しく!」
わぁお!
副会長の前に、こんな所で書記に会っちゃったぜっ
「なんだ?久保、急にテンション上がってね?」
「上がるわそりゃ!生徒会って、なんかもーブランドだよな!
あ、ここ来る前にさぁ、会長に会ったよ、風紀委員長にも」
「え…」
「風紀委員長が職員室まで案内してくれるっつってさぁ…」
話ながらふと気付くと、他の3人が何故か唖然とした顔をして私を見ていた。
あら…なんか拙い事言ったか…?
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