出会い

23/45
5306人が本棚に入れています
本棚に追加
/810ページ
えーっと… 「あの……何してんスか…?先輩方…」 「君を待ってたんだよ。 おはよう、今日も可愛いね」 「今日は遅刻しなかった様だな」 恐る恐る傍に行き問い掛けると、返事をしてくれたのは菊入先輩。金田先輩も、相変わらずぶっきらぼうな顔で私に声を掛ける。 って…いきなりこの面子揃っちゃったー… なんか、悪い予感しかしないんだけど… しかも席に着けねぇ… 仕方が無いので輪の中に混ざる感じで、私も自分の席の傍に立った。 直ぐに雄一先輩が私に話しを振る。 「まこちゃん、昨日隼人に聞いた。 すっげー不本意だけど、ここに居る連中、俺も含めて全員まこちゃんの事が好きだ」 「ブッ」 直球っ!! マジ直球!! ストレート過ぎるよっ!!!会長っ!! 予想外過ぎて吹いちゃったじゃまいかwwww …って… え? 「全員…って… あれ?黒木は…昨日俺の事“友達”って…」 違和感を感じて恐る恐る黒木を見ると、奴は少し都合悪そうに私から視線を逸らした。 「あー…言ったけど… 好きじゃないわけなくね? 不本意だけど、コイツ等と一緒。完成に一目惚れだっつー…」 「………」 おま… 結局… お 前 も か っ !!! や…そうだよな… フェロモンとやらの誤作動なら、寧ろそうじゃない訳が無いんだ。 チクショー…ッ 「兎も角、そういう訳だ。まこちゃん。 しかも、この状況下で誰も手を退く気は無い。故に、ここに居る全員、ライバルという事になる。 が、しかし。 女の子の嫉妬は可愛いけど、男の嫉妬は醜いからなぁ。 周りにいがみ合われんのも、まこちゃんには嫌だろ? だから、協定を結ぶ事にした」 「……は?」 「つまり、まこちゃんのファンクラブだ。 昨日俺が作った。会長は勿論俺。で、コイツ等もそれに強制参加。 既に昨日の時点で、まこちゃんの事は全校生徒の話題になってた。“美人過ぎる転校生”って。 そのせいで腹が立つ事に、昨日既にファンクラブ立ち上げようとしてた連中が居たから、先手打って俺が正式に起ち上げ、ファンクラブの会員人数は、今朝の段階で既に100人を超えた」 「なっ…」 なん…だと…?
/810ページ

最初のコメントを投稿しよう!