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えーっと…
「あの……何してんスか…?先輩方…」
「君を待ってたんだよ。
おはよう、今日も可愛いね」
「今日は遅刻しなかった様だな」
恐る恐る傍に行き問い掛けると、返事をしてくれたのは菊入先輩。金田先輩も、相変わらずぶっきらぼうな顔で私に声を掛ける。
って…いきなりこの面子揃っちゃったー…
なんか、悪い予感しかしないんだけど…
しかも席に着けねぇ…
仕方が無いので輪の中に混ざる感じで、私も自分の席の傍に立った。
直ぐに雄一先輩が私に話しを振る。
「まこちゃん、昨日隼人に聞いた。
すっげー不本意だけど、ここに居る連中、俺も含めて全員まこちゃんの事が好きだ」
「ブッ」
直球っ!!
マジ直球!!
ストレート過ぎるよっ!!!会長っ!!
予想外過ぎて吹いちゃったじゃまいかwwww
…って…
え?
「全員…って…
あれ?黒木は…昨日俺の事“友達”って…」
違和感を感じて恐る恐る黒木を見ると、奴は少し都合悪そうに私から視線を逸らした。
「あー…言ったけど…
好きじゃないわけなくね?
不本意だけど、コイツ等と一緒。完成に一目惚れだっつー…」
「………」
おま…
結局…
お 前 も か っ !!!
や…そうだよな…
フェロモンとやらの誤作動なら、寧ろそうじゃない訳が無いんだ。
チクショー…ッ
「兎も角、そういう訳だ。まこちゃん。
しかも、この状況下で誰も手を退く気は無い。故に、ここに居る全員、ライバルという事になる。
が、しかし。
女の子の嫉妬は可愛いけど、男の嫉妬は醜いからなぁ。
周りにいがみ合われんのも、まこちゃんには嫌だろ?
だから、協定を結ぶ事にした」
「……は?」
「つまり、まこちゃんのファンクラブだ。
昨日俺が作った。会長は勿論俺。で、コイツ等もそれに強制参加。
既に昨日の時点で、まこちゃんの事は全校生徒の話題になってた。“美人過ぎる転校生”って。
そのせいで腹が立つ事に、昨日既にファンクラブ立ち上げようとしてた連中が居たから、先手打って俺が正式に起ち上げ、ファンクラブの会員人数は、今朝の段階で既に100人を超えた」
「なっ…」
なん…だと…?
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