“僕は友達が欲しい”

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「でも転校して未だにそのせいで友達っていう友達一人も居ないの、気の毒な気はするねw もう!その普段の取り巻きの様子が知りたいっ!!ちさっちゃん!」 「ん?」 「ちさっちゃん明日成賢生のフリして学校侵入して!取り巻きの様子観察&彼等が何考えてんのか探って来てよっ!」 突然菊音ちゃんが突拍子も無い事を言い出して、大橋と二人して吹き出してしまった。 ちょっwwww 「菊音ちゃん…」 「やべー、面白そうwwそれwww」 「ですよネっ!」 「明日かー…」 「君どーせいつも通り学校サボりだろ?」 「まぁそのつもりだけどww」 「じゃあ行ってきてくれたまえ!まこっちゃんからネクタイ借りてさぁ! パンツはうちのと大して変わんないし、上セーターで成賢のネクタイ付ければ完璧!」 「いーけどww面白そうだしwww」 「マジ?や、それちょっと結果私にも教えてww」 「じゃあ明日また夕飯ここでみんなでどーっスか!」 「全然大丈夫ww」 俺が混ざる隙も無く、勝手に話が進んでしまった。 確かに面白そうですからwww 反対する気はサラサラ無いけどなっ!!! あ…でも… 「千里、明日偵察に来てファンクラブの奴に探り入れるならさぁ…」 「うん?」 「俺、黒木っつー同級生の奴と、下校時毎回一緒で、学校に居ると常に連んでんだけど… 黒木が周りにどー思われてるかとか、コッソリ嫌がらせされたりしてねぇかとか、ちょっと探ってもらえると…」 「おー、了解了解。 黒木も?まこっちゃん好きな奴?」 「ま~…らしいんだけど…」 「まこっちゃんは?黒木好きなんだ?」 「や、悪いけど恋愛感情は一切無ぇ」 けど、 徳永さんがうちの学校来てちょっと俺と一緒に居ただけで周りから睨まれてたって、菊音ちゃんの話から… 俺が一番一緒に居る黒木がちょっと心配になった。 流石に1ヶ月以上連んでたら、当然情は湧くしさぁ? 何もされてなきゃいいけど… ファミレスでは予想通り大分話し込んでしまって、 外に出たら外はもう真っ暗だった。 しかも寮の門限30分前って言う… 大橋とも当然アドレスを交換してから駅前で別れて、 菊音ちゃんと千里を連れて急いで寮に戻り 千里に予備のネクタイを渡す事に成功した。 しっかし、 千里がうちの学校居たら目立つだろうなー 何時に来るかは知らないけど、取り敢えず明日が楽しみだ。
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