“僕は友達が欲しい”

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…そうだ、凹んでる場合じゃない。 その千里から話を聞きに、これから駅前に行かなきゃいけなかった。 雑談で長居し過ぎて既に17時半過ぎ。 慌てて私服に着替え、普段用のリュックにメタボを突っ込み寮を出た。 『扱いが雑!』 と文句を言う外道をスルーして、寮から駅まで全力ダッシュ。 待ち合わせ場所である駅前のファミレス前に着いたのは18時ギリギリで、他の3人は既に揃っていた。 うちの学校に来てた筈の千里が、何故か茶髪ヅラにリーマン風のスーツ姿 なんで?か聞いたら 「学校内彷徨いてただけに、学校外で目立たない様に念の為」 と言っていた。 用意周到過ぎwww そして全員揃ったので、予定通りファミレスの中へ。 席に着いて間もなく、見た目リーマンの千里がニヤケ面しながら話し出した。 「や~、今日マジ面白かったよ。 つーか、あの学校なに?どーしちゃったのみんなwww“久保真”ってウィルスにでも感染してそうなまこっちゃん崇拝っぷりww怖ぇwwww」 ドキッ 「どんな?どんな?全貌詳しくっ」 「俺、昼休みから侵入してたんだけどさ、人の流れに従って先ず食堂行ったら、まこっちゃんが6人のイケメンに囲まれて飯食ってて、食堂超混んでんだけど、その周りだけ不自然に空いてんのね。 だから俺も、一応まこっちゃん達が確認出来る位置でさり気なく座ったんだけど… ま~、食堂に入って来る奴、既に居た奴、みんな好機の目でまこっちゃんをチラチラ見ててさぁ 俺の隣に座ってた3年の奴に、「久保くんすげー人気有りますね?」って言ったら、「真様、若しくは久保様と呼べ」って怒られちゃってwwww」 「うはっwww」 「ナニソレwwww」
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