“僕は友達が欲しい”

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「あ、でさ、 昼休みの後放課後まで、人気が殆ど無かった旧校舎?っぽい建物のどっかの教室で隠れて時間潰してたんだよ。 部活棟っつーんだっけ? そこに新聞部が有るって聞いたからさぁ。 放課後んなってから、新聞部の奴等来た所でそこお邪魔して、昨日話してた、まこっちゃんの取り巻きの6人の事聞こうと思って…」 「あ!それどんな感じ?」 「6人面子がすげーの。 成賢の人気者ばっかじゃん? 会長、副会長、書記、風紀委員長なんかは、親衛隊居ちゃうレベルの奴だし、あと、てっこくんって…バスケ部次期キャプテンって言われてる、爽やかスポーツマンな、俺等の幼馴染みの従兄弟の奴が居るんですけどね?」 「へー」 「ソイツと…」 「えっ!?輝くんもそーなの!?」 「そうみてぇだよ。昼ん時もまこっちゃんの近くに居たし… あと、昨日まこっちゃんが言ってた黒木? ソイツだけ特に目立つって奴じゃないんだけど… まこっちゃん転校初日から、黒木はまこっちゃんと一緒に居て、周りから崇拝されまくってるまこっちゃんと普通に接触してる上に、ファンクラブの会員番号若いんだよね? だから、「普通の中で凄い人」って、周りからは思われてるみてぇで… 昨日心配してた、他からの嫌がらせ云々は無さそう」 「あ…そうなんだ…」 それなら良かっ… 「な~んて話、新聞部に聞いてから部室出たらさぁ、そこの1年が俺追い掛けて来てw 「一目惚れしました!良かったら俺と付き合って下さい!」って、廊下で堂々告白してきてwwww」 「なんっwww」 「マジで?wwww」 「マジでマジでww でも侵入してる訳だし、別に恋人要らねぇしさぁ~ が、しかし!」 「しかし?」 「なかなか可愛い子ちゃんだったんで、どっかの空き教室で美味しくいただいてきましたw」 語尾にハートマークでも付きそうな口振りな千里の台詞で 冷や冷やビクビクしてたのが一瞬にして消し飛んだ。
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