体育祭とフラグ②

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千里の守護霊が徳永さんや烏多飼さんみたいに強力だとかいう話も、メタボから聞かされてないよな? 『だって、良質な守護霊は憑いてるには憑いてるけど…徳永達みたいなクソ強い訳じゃないから。 本当ならもうとっくにフェロモンが効いていい筈…』 あ、そうなんだ? …じゃあ、なんで効かないんだ? 『………最近、魔除けとかやったりしてないかって、ちょっと聞いてみろカス』 え…… 何だその無茶振りwwww そう言われても、いきなりそんな話が持ち出せる訳がない。 会話の流れ、若しくはキッカケって物が必要だろ? なのでメタボの指示から直ぐには実行せず、 途中でカフェにお茶しに入った所で、キッカケを作る事にした。 「そー言えばさぁ、こないだ出掛けた先の商店街で、易者が居て…」 「うん?」 「それが俺が通りかかっただけでいきなり、「あなたは何か悪い物に取り憑かれてます」とか言われてww」 「え、マジ?w」 「マジwでも俺そーいうの信じねぇからスルーして通り過ぎたんだけどさ。 そもそも、ああいうの客寄せ文句だろうし」 「まぁそーだろうね。 俺もそんなに信じる方じゃないけど… あ、一人さぁ、俺の幼馴染みに霊感クソ強い奴居んの。 ソイツに言われた事は絶対当たるから、それだけは信じてる」 「…へー…」 霊感… 千里の幼馴染みって… 「誰?お前幼馴染みいっぱい居ねぇ? 菊音ちゃん、徳永さんも入れて、東応行った時に会った中で確か…6人」 「うちの学校に居る奴だと…そっか、6人か」 「え、誰が霊感クソ強ぇの?徳永さん?」 「いや、違うよ。 その6人以外に、多々良(タタラ)っていう、うちの兄貴達と同い年で、小学生ん時にイギリスに引っ越した奴が居るんだけど… ソイツが超霊感強ぇの」 「多々良…」
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