体育祭とフラグ②

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結局なかなか馴染めないまま、転校する事になって… 転校して来たら、いきなりこんな感じで…」 「前の学校は共学だっただろ?」 「はい」 「高校以前も含めて、バレンタインに学校の子から沢山チョコ貰ったりしなかった?」 「あ、しました」 おー… 意外と、口から出任せって言えるもんだな… 『しかしたった今、カスが言った話が現実となった』 …は? 『カスが言った通りの事柄が、元のカスが通っていた小学校~高校の、現在のカスと同世代生徒に記憶として適用された』 ちょっwwwwww待てコラッwwww お前どんだけ… 「やっぱり、いくら周りに馴染めてなくても、結局久保くんは前の学校でも人気の有った子だったんだね」 先生はなんだか納得した様にそう言っていた。 その後は本当にちょっと雑談しただけで、俺は保健室から出た。 取り敢えず、ツッコマせてくれ 言った事が現実になったとか… 俺どこの涼宮ハ●ヒですかぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!!!?? 『まったく…団員にあるまじき五月蝿さね。団長命令よ!黙ってなさい!』 …お前…案外ノリいいよな… 実は愉快な奴だろ? 『それは禁則事項です☆』 おーい、戻ってこーい そう言えば… 先生の話が一部正解って言うのは…? 『ああ、カスのファンクラブの連中は、一部を除いて大半がカスに恋愛感情が無い、ホモのカリスマ的に尊敬してるだけだって話』 あ、それか。 でも前からそんな気はしてた。 生徒の8割が属してるにしては、ホモップル沢山居るし。 『カスが纏っているフェロモンはそういう事。 そもそもこのフェロモン、男が“男を好きになってもいいんだ”って感情を個人に植え付ける為だけの物。マインドコントロールの様にね。 そのフェロモンが効き始めて定着するまでは、カスとフェロモンの毒牙に掛かっている奴が接触するのは困難。 効ききってしまえば、フェロモンというウィルスを感情に残したまま抗体が出来、カスとある程度の接触が可能となる』 あ、マジで!? 『が、カスをカリスマとして見る目は変わらない。 そして、抗体が出来た後は、男と付き合うか、女と付き合うかが、独自の判断に委ねられてしまう、此方としては不完全な物でもある』 は?え、そんな柔軟性有ったのか…このフェロモン… 『そうだよ、不本意だけどね。
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