青空の下

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「なんで俺にかまってくるんですか?」 なんで俺ばっかり…。 「……」 「……」 「そりゃぁ、俺は俺の周りに居る人全員が笑いあえるような日を作りたいからだよ。 だから深夜、お前も笑わせる、俺の友達にしてやる」 「…自意識過剰じゃないですか」 そう考えてみればこの人の周りは笑いが絶えない。 みんながみんな楽しそうで嬉しそうで、俺には到底無理な世界だと思っていた。 そんな世界にこの人は俺を誘っているのだ。 友達になろうと言っているの だ。 くだらない。…不愉快だ。 「わかりました、もう条件付きで一回だけ勝負します。 でも今はもう授業が始まりそうな時間なので…一週間後なんてどうでしょう」 「ありがとう深夜! って一週間?まぁ別にいいけどまた条件って?」 「はい、その勝負を行う一週間、俺に話しかけないって約束できますか?」
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