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「―――それでお前は俺のところに来たか」
「放課後図書館は俺の憩いの場ですよ。お前もいますし」
「まったく俺以外の奴にもそんな感じで話すようになればいいのに」
「その言葉そのまま返すよ」
時は過ぎ、放課後。
俺は図書館で図書委員をしている唯一の友達、神埼直斗の会いに行った。
もともと本の好みが合う同士だったからかすぐに仲良くなることができ、今では冗談も言えるくらいの仲である。
「それで、この一週間お前はせっかくなついてきた犬を谷底に落とすわけか…」
「姫川さんは人間です、多分。それに俺はそんなことしてません」
「分かってる、言葉のあやってやつだ」
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