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「俺にどうすれっていうんだ」
日記を閉じ、代わりに読みかけだった本をだす。
現在昼休み、昼食はもうとった所だ。まだ時間はある。
本と向き合い、自分の世界へと飛び込もう、
と、した次の瞬間。
本は一瞬にして俺の前から姿を消した。
「……」
犯人は分かってはいる。
いつも俺にちょっかい出してくる鬱陶しい男。
姫川玲。
「………」
「そんな冷たい目見るなって、ほら深夜も笑ってみろよ。俺みたいなさぁ」
俺から本を取り上げた張本人、姫川はにぃと白い歯を俺にむける。
勿論俺はそれを無かったかのように本を取り返し、読み始めた。
「ちぇ無視すんなよ深夜。傷ついたー」
そう言って俺の肩に手をおく所がまた鬱陶しい。
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