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床に座っていた菅原さんがベッドの上に来たのである。 「あ、あの…菅原さん?」 「“さん"なんてつけなくていいですよ」 「じゃ、じゃあ…菅原くん」 どんどんと菅原くんが近づいてきて、私は徐々に後ろへいく。 ついにはベッドの壁に来てしまって後ろに下がることができなくなってしまった。 「なんで逃げるんですか?」 「じ…自主的に?」 なぜか身の危険を感じるのは気のせいだろうか。 …いや、気のせいじゃない。 ―トン。と菅原くんは壁に両手をついて私が逃げないようにしたのだ。
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