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「ねぇ…私たちって会うの初めてじゃないってこと?」 問いかけると菅原くんは私の髪の毛で遊んでいた手を止めた。 そして考え込む仕草をして 「……さぁ?」 と、一言だけ呟く。 「な、なにそれっ。…てゆかいい加減離れてよ…」 さっきから顔と顔が近すぎて心臓がうるさい。 「…菫さん可愛いね」 「と、年上をからかわない!」 フッと妖艶な笑みを浮かべてから 菅原くんはやっと壁から手を離し、私からも離れた。
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