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「ほー…そんなことがあったのね」 全てを話終えて、相槌を打ちながら聞いていた汐里は聞き終えても自分で頷いてたりしていて。 「…汐里は菅原くんのこと、知ってる?」 お弁当を食べ終えた私たちは図書室へ行って話の続きをしていた。 図書室のちょっとボロいソファーに座りながら私が質問すると 汐里は「んー」と頭を捻りながら考える。 「……顔は知らないけど、名前は聞いたことあるな」 頭をこれでもかと捻って考えだした答えはそれかい。と心でツッこむ。 「名前は知ってるのに顔は知らないの?」 「んー…イケメンだとは聞いてるけど顔は見たことない。でも菫は見たんでしょ?」 「まーね。助けてくれた人でもあるけど…」 私は、立ち上がって本棚からとあるアイドル誌を取った。
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