依頼人と申

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タイミングは竹輪が買い出しに行った直後だな ロープは既に天井の太い配管に取り付けてある あとは実行だけ 行儀悪く便器の上に立ち縄を首にかけ跳ねるだけ それで、私の意識はオチて そのまま帝(ミカ)の元へいける。 「竹さん、他には?」 「まだいたのか?」 とっとと、行ってくれ 「竹さんが今注文した商品を買った人はこんな商品も買っています。」 何処のネット通販だお前は? 「『秋刀魚』『大根』『拳銃』『メンズシェーバー』」 「『拳銃』?」 私の一言は竹輪通販ネットワークの更なるリンクを開いてしまう。 「『拳銃』を買った人はこんな商品も買っています『ボディーガード』『殺し屋』『回収屋』」 物騒な単語に戦慄した。 「竹輪、お前…何を売っているんだ?……私に、何を……売りたいんだ?」 「身寄りのいなくなった竹さんが死んだら遺った財産はどうなるんです? ここは一つ、一度死んだつもりでパーッと使いましょうよ。経済のためにもかぐや姫さんのためにも」 私と竹輪との間を隔てるモノは どうやら扉一枚だけではなかったらしい
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