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「あれ、あんたこんなところにいたんだ」
「こんなところとは失礼な奴だな。図書委員に謝れ」
「そっち!?」
「ここは図書室だぞ。他に選択肢でもあるのか?」
「いやなんというか……まぁ、いいわ。あんたに言っても無駄っぽい」
「まぁお前がそういうのならそうかもな」
「……なんか噛み合わないわね、あんたとは」
「そもそも俺と話を合わせようというのが難しい話じゃないのか?」
「そりゃいきなりあんな暴投されたらキャッチするもできないでしょ?」
「ほう、野球には詳しいのか?」
「いや、これくらい誰でも知ってるワードな気がするんだけど」
「なるほど、ならば俺が無知ということか」
「……まぁ、そんなことはどうでもいいとして……」
「そんなこと、ねぇ」
「一々噛みつかないのアンタは!」
「声が大きいぞ。繰り返すがここは図書室だ。俺もこうして喋っているから黙れとは言わないが、せめてゲインを落とすとかだな……」
「ゲイン?何それ、それを言うならボリュームでしょ?」
「……そうだな」
「んで、あんたはここで何してるの?」
「見てわからないのか見えないのか、先にそっちから聞いていいか?」
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