prologue

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「ポテトチップスを寄越しなさい」 唐突に言われた一言 なんの脈略もない。 一文字で今の僕の感情を表すなら困惑である。 …あれ二文字になっちゃった。 当事者の僕がこんな調子なのだから もし第三者がいたのなら 超困惑であろう。 だが、僕が真に困惑しているのは こんな一言に対してではない。 今僕が立っている場所。 近所の神社。 これは普通だ。 だがそこにいるのは僕だけではない。 勿論ポテトチップスを寄越しなさいなどと言い出したのは 僕ではないので、 少なからずもう一人この場にいることになる。 というよりこの場には僕とポテトチップスさんだけだ。 めんどくさくて名前にしちゃったよ。 まあこれだけなら ダッシュで逃げるだけだ。 だって脈絡もなく一言目でこんな絡み方してくる奴がまともなハズないし。
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