prologue

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ふらっと なんとなく、本当になんとなく、今夜が満月で、月を見ながら散歩するかと借りている安アパートを出発して近所の神社に立ち寄ったら、 それでもって参拝とよべるようなものでもないが お社の前で鐘をならして 100円玉を賽銭して 目を瞑り手を二度叩き、叩いた手を合わせたまま頭を下げ とくになにを願うこともないまま頭を上げ目を開けて散歩に戻ろうと振り向いたら、 僕から10歩ほどだろうか。 そう離れた距離でもない 場所に立っている 女の子に そう唐突に 「ポテトチップスを寄越しなさい」 そう言われたのだ。 彼女の容姿は 小さめの身長に、恐らく155センチくらいなのではないだろうか。顔立ちは幼さは少しあるが大人っぽい、 そうだな。 17歳くらいの顔立ちだろうか。 髪は色素を抜いたというより元々色素が薄いようなキレイなブロンド。長さは腰まで伸ばしたロングヘアー。 目は少し釣り目。 少しの幼い印象の顔立ちと釣り目が合わさって 無邪気な、 それでいて大人っぽい部分の顔立ちと釣り目からは 意地悪な そして少し冷たい印象を受ける。 なによりキレイな顔立ちだ。かわいい 惚れちゃった いや、惚れちゃったは嘘だけど。
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