思い出フラッシュバック

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今、僕が20歳の今。 この事を知ったら、 勿論悲しい。世の中の理不尽を恨むだろう。 だが、事実として受け止められる。 もし、もう少し小さい。 それこそ小学校に入る前くらい小さい子供だったならこの事をあまり理解することすら出来なかっただろう。 だが現実には10歳。 父の死を知った、父が死んでしまった日は僕が10歳の時だった。 生き物の死という 言葉の意味を当たり前のように知っていて だが、それは僕を含めた僕の身の回り。 友人、クラスメイト、学校の先生、両親。 それら人々には関係がないことだと思ってしまう年頃だった。 そしてそんな当たり前な死という。 身の回り、さらには一番親しく一番近い存在の家族の死と直面して、 その事実を受け止められるほど成長などしていない年だ。 ワンワン泣いた。 世の中を恨んだ。 理不尽を嘆いた。 『どうして僕だけ』と。 そのことで父に恨みごとなどない。 悲しい思いになったけど父のせいなんかじゃ決してない。 今思えば 父の事故は自損。 つまり相手のいない交通事故だったらしく、 その点では幸いだったのかもしれない。
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