71人が本棚に入れています
本棚に追加
*隆弘side*
隆「はあ、実彩子に会いてえ…」
光「いきなりなんだったんだろな。」
隆「実彩子ー…」
実「隆弘君。」
隆「実彩子?!」
実彩子は柵の外にいた。
最初に会った時と同じように。
隆「実彩子、いきなり会わないとか言われたから俺…」
実「さようなら。
もうきっと会うことはない。
紙飛行機も…もう捨てて。」
隆「昨日からどうしたんだよ!」
実「もう話しかけないで!
お願いだから…さようなら…」
隆「……俺、待ってるから…」
実「え…?」
隆「実彩子が何があってそうしてるのか…
ちゃんと話してくれる日まで待ってる…
だから、その日が来るまで手紙を大事にしてたら…
また会えるか…?」
実彩子はまだ俺に背を向けたまま。
やっぱり、無理なのか…?
実「ちゃんと…話すから…
一週間後、またこの場所で。」
隆「……分かった…」
・
最初のコメントを投稿しよう!