第一章

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「おーい、そこの女子。準備運動 しろよー。」 「はぁーいっ!」 宮園先生にそう言われ、嬉しそうに反応する女子。 今は、体育の時間。 そして、宮園先生の受け持つ授業。 「ねぇ、体育サボらない?」 「い・や・だ。」 「チッ。つれねぇな。」 美希が眉間にシワを寄せ、だるそうな目をしながら言った。 お前は…、ヤクザか。 「蓮の授業いや。あいつ変態やし。」 そう、宮園先生は変態だ。 いつも、体育を真剣にやっている女子を、遠慮無しにガン見している。 極め付きには女子に、「体いたい?俺がマッサージしてあげるよ。」とか、変態発言をしている。 でも、そんな宮園先生の部分も大好きな女子は山ほどいる。 「おーい渡部、俺の顔見てないで準備運動しろよー。」 「あ…、は、はい。」 しまった、見てるのバレた。 私が顔を赤らめると、美希はそれを見て爆笑しだした。 「笑い事じゃないし…」 「仕方ないじゃん、おもしろいし。」 性格悪いわぁー、本当、どS。
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