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「まずはだな、高波がなぜパトカーから降りてきたのかを説明しようと思う」
さすが先生!初めに俺の立場を修正してくださるんですね
「放送で」
放送で!?
「何故放送する必要があるんですか」
「なんでって、あんなに派手に登校したんだ。全校生徒の噂のネタだ。一部には高波があの女子生徒を○○したという噂も流れている。
そこで高波の灰色の学生生活を回避するために職員の慈悲によって高波擁護放送をすることになった」
先生は、上に掛けられているテレビを付け、教卓の横にある椅子に座った
『皆さんおはようございます!生徒指導の山崎です。
この放送は本日警察に連行されてきた高波君と南さんの話をいたします』
連行って!俺のイメージが更に下がるからやめろ!
てか南って誰?まさかあの可愛い女の子?
『今朝、7時45分ごろ登校中の高波くんは(以下略)
ということで、高波君は不良生徒ではないことをこの場をお借りして全校生徒に証明いたします』
全学年に俺の存在が拡散した……
「おい高波!」
「は、はい!」
「よくやったな!」
その時、沈黙を保っていた俺のクラスは拍手で包まれていった
「お前凄いな!やはりお前は一味違うぜ!」
「かっこいい!!」
「憧れるぅ」
「しびれるぅ」
まぁとりあえず俺の立場は+に転じたということで良かったと思う
てか、ノリのいいクラスだなおい!
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