2年生の俺誕生!

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「えっと…あの……うぅ」 「萌え~」 俺のクラスってこんな奴しかいないのか? 「あぅ……」 南さんは困った顔で俺を見つめている…… いやいや、助けてくださいみたいな顔をしても俺にはそんな勇気も度胸もないんですよ ごめんね南さん。俺は見守ることで精一杯なんだよ だってそうだろ? 例えばアニメとかで「やめろよ!嫌がってるだろ」と言う主人公は大体人気者やイケメンだ。例外もあるが それに引き換え俺は……微妙な陰キャだからなぁ……それにイケメンでもなし 「どうした?ヒーローは行かないのか?」 こいつは小学生からの親友?の田中だ。 「俺があの中に入って助ける度胸があると思うか?」 「ないね」 さすが田中!分かってらっしゃる!でもなんかムカつく 「あぅ…うぅ……」 ぴゅー 南さん逃走!全主力部隊に告ぐ!拡散し南さんを発見次第拘束!連行しこの教室で待機せよ と、戦場下ではこんなやり取りがあるんだろうなぁ 「南さんが逃げたぞ~みんな追え!」 「うおおおおおおおおおお」 「待って南さああああああん」 この時、教室は俺と田中を残すのみとなった。 どんだけこのクラスは一体感があるんだよ…… 「なんか俺疲れたわ……」 「朝から一生にあるかないかの経験をしたんだからな」 「確かに」 「ははははは」 こうした落ち着いた時間は少ししかないということを俺はまだしらない
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