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「ちょっと中を見せてもらってもよろしいですか?」
警察官がこの言葉を発した瞬間、リーゼント男が慌て出した。
「だ、ダメデス!プライバシーの侵害ですよ!」
「そんなことは知らん!見せてもらう!」
少々発言に問題があるのだが、この場合は許されるだろう。なんたって人の人生がかかっているかもしれないんだから
警察官は後部ドアを開け確認する
そこにはロープで縛られ、口をテープで塞がれた状態でうずくまっている女の子がいた
「現行犯逮捕だ」
「ちくしょ~!」
ははは、ざまぁ!
とりあえずは喧嘩にならず、助け出すことに成功したことが出来て良かった
「ちょっと君!」
「はい。なんですか?」
「俺、手錠も無線機も忘れてきたから今から男を連行するのでその間にこの子を開放してくれないかな?」
そう言い、警察官は俺にカッターを手渡した
ちょっと待て!この警察官平和ボケしてないか!?普通に散歩してたんじゃないだろうな!
「5分で戻るから、頼んだよ」
「はぁ、分かりました」
そして、俺は車から女の子を抱きかかえて救出し、縄をカッターできり、手足を開放したのち口のテープを剥がした
「ぷは~」
!?
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