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基地内で隊員達が世話しなく動き回りなんとか発進準備を終えた。
リュウゾウは予想というより何か確信を持っている雰囲気であった。
J-92地区 菊川町
メロディンが召集される二時間前
町には緊急時の警報が鳴り、住民は近くのシェルターへと避難していた。
レイコ「怖いよリュウイチ君、早くシェルター行かないと」
弱気で臆病なレイコ・オウジは何時にも増して怯えている。
ホムラ「大丈夫だよレイコちゃん、いつもの事じゃない」
落ち着き払った表情をしている男の子はホムラ・ヒュウガ、レイコと同じテラドバーズ・アカデミー中等部の一年生である。
リュウイチ「ごめん二人とも、なんかじいちゃんが嫌な予感がするってベースに籠ってるんだ」
優しそうな雰囲気を全身から醸し出すのはリュウイチ・ゲンガ、レイコとホムラの兄のような存在でテラドバーズ・アカデミー中等部の三年生
ホムラ「でもサイゾウさんどうしたんだろ、血相かいてたけど」
リュウイチ「遂にあいつらが菊川に来るのかもしれない」
レイコ「そ…そんな、私たちどうなっちゃうの?」
ホムラ「SAが守ってくれるさ、それにさっきから近くで戦闘やってるみたいだよ」
リュウイチ「避難勧告が出る前から戦闘だなんて」
ホムラ「もしくは作戦行動中に何かあったのかも」
リュウイチの携帯へサイゾウから連絡が入ってきた。
サイゾウ『リュウイチ、戦況が芳しくないのかは分からんが一度ベースへ戻ってくるのじゃ』
リュウイチ「分かった、レイコちゃんとホムラくんも連れていくよ」
サイゾウ「気を付けるのじゃぞ」
リュウイチは電話を切りホムラとレイコの方を向いた
リュウイチ「二人とも、ここは危険かもしれないらしい、一旦ベースへ行こう」
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