第一話 決意の先

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ムツキ 352室 シンイチ「ハンカ小隊は出撃したようだな、あんな小さな子供まで戦場に駆り出さないといけないとは」 シイナ「あの子達だって私達と変わらないわ、マキスキニアのトレース・チャイルド、選ばれた天才の末路」 シンイチ「カロドア所長はいつまでこんなことを続けるんだ」 シイナ「あの人は自分の育てた兵器を戦場に出してるつもりよ、私達なんて戦闘以外生きていく道を知らないもの」 シンイチ「だから兵器だと言うのか?そんなのは俺達のせいじゃない、なんでマキスキニアに居たのかも知らないんだから」 シイナ「まぁハンカ小隊は大丈夫、優しいお母さんが居るから」 シンイチ「クワァン中尉か、元地球連邦機戦指南役の一人、連邦の暗い鬼神、そんな人が小隊長で収まってる意味も良く分からん」 シイナ「機戦指南役なんて過去の栄光、今の私達には勝てない」 シンイチ「直に手合わせはしたことは無いが勝てる自信がある、それだけの訓練はしてきたつもりだ」 シイナ「早く出撃したい、スパイダム乗りたい」 シンイチ「落ち着いて待て、スパイダムの整備は万全だ、後はクラック小隊がどうなるかだ」 シイナ「クラックのチェルブは結構良い腕してた」 シンイチ「ガンチェルバ中尉って言え、上官なんだから敬語を使え」 シイナ「チェルブがチェルブで良いって言った、ガンチェルバ・ハーフゲーゲン中尉って呼び続けたら」 シンイチ「長い、フルネームで呼んでたら舌を噛むぞ」 シイナ「ガンチェルバ・ハーフゲーゲン」 シンイチ「意味の無いことで呼ぶな」
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