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菊川町
遠距離からの射撃にKEN-SEIはただ回避行動しかとれないでいた。
リュウイチ「少しくらい無理しないと難しいかな…」
サイゾウ「リュウイチ!相手のレーダーは潰してある、ブースターで逃げるんじゃ!」
リュウイチ「そんな選択はしないよ、逃げるなんて」
サイゾウ「菊川を危険に晒すつもりか!」
リュウイチ「えっ?」
サイゾウ「軍が此処に目をつけたら戦火が菊川を襲う危険がある、皆を守る為にもここは戻るんじゃ、それは逃げではない」
リュウイチ「……分かったよ」(KEN-SEI、さっきの命令は取消し、撤退だ、ベースの位置を察知されないようにとりあえず一度振りきってから帰ろう)
KEN-SEI「了解、迂回ルートを検索し、オーバーブーストにて敵機を振りきり帰還します」
KEN-SEIはベースとは反対方向に飛んでいった。
クワァン「逃げる気かい!?」
イーク「追いますか?」
ムルト「あの早さなら追い付けないよ」
クワァン「レーダーも効かないし、私達もムツキに戻る」
クワァン達もムツキへ帰艦した。
ムツキ艦橋
クワァンはKEN-SEIについての報告をメロディンにしていた。
クワァン「あれはSAとは違う機動兵器だよ、戦闘力・スピード・俊敏さ、どれをとっても性能が私達に勝ってる」
メロディン「あぁ現状でスパイダムを越えるスピード、アイシュランに勝る力、軍正式採用のシステムOSでは無理な柔軟且つ自然な動き、そんなSAは存在しない」(それを見越してアージャを積んだんだろうが、対応は出来なかったな)
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