第一話 決意の先

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現在 地球連邦 日本地区 第一級戦闘基地 [ヒメユリ] 司令官室 カフス「リュウゾウ司令、H-39に向かったマスト小隊が領域一帯を完全に制圧した と報告がありました」 リュウゾウ「I-76とJ-92はどうなった?」 カフス「I-76に向かったヘレン小隊は全体の70%、J-92に向かったクラック小隊は全体の57%制圧しています」 リュウゾウ「遅い、特にクラック小隊は予定を二時間もオーバーしてまだ57%だと?何か報告はないのか?」 カフス「報告はありました、こちらの呼び掛けに応答があり、予定の2倍近くの敵が現れたらしいのですが現戦力で対処できる為少々帰還が遅れるとの事です」 リュウゾウ「私はそんな報告聞いていないぞ?」 カフス「も…申し訳ありません、現在も味方機全機の生存を確認しており、また、損害状況も軽微な為司令に報告する程の事でもないと思い」 リュウゾウ「上への報告を怠った、時としてそれだけで滅ぶことも有り得る、お前はまだ私の秘書官として未熟だ」 カフス「申し訳ありませんでした」
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