0人が本棚に入れています
本棚に追加
「私は彼岸花が嫌いだ…あの花は人の血を奪って吸い紅い紅い毒々しく紅を咲かせている。花は好きだけどあの花だけはどうしても…」
「月乃様ーっお風邪を召しまされます。早くお部屋へ」
「うんわかった。早く部屋に入るね」
「月乃様彼岸花を見ていたのですか?たしか…お嫌いでは?」
「うん…私はあの花が大嫌い…けど気づけばどうしても見てしまうの」
「たしかに綺麗ですけど紅すぎて怖いですよね…」
「うんそうだね鬼の私が彼岸花を嫌うなんておかしいかもしれない」
「月乃様は争い事を嫌う心が優しい御方ですからね!妖力はとてもお強いのに」
「うん…そうだねちょっと外に出掛けてくるよ」
「お一人でですか?」
「うん一人の気分なんだ」
「…わかりましたお気を付けて」
「うんいってくる夕刻には帰るようにするから」
最初のコメントを投稿しよう!