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自然を司る神は怒り狂った。
嘗て地球が汚されていく様を見た自然の神は、新しい空間世界を作った。
神はそれを良しとした。
その空間は嘗ての美しい地球の姿。
神はその世界を"自然界"と名付けた。
神は言った。やはり、生物がいなくては理想郷とはならないと。
神は作った。
男と女を作った。
彼らは縹渺たる美しい自然の中でのびのびと暮らした。
この世界こそ理想郷である。
しかし……まだ心の中に一抹の不満が残っている。
ここはあくまで、現実ではない虚の世界なのだ。
やはり……
荒れてしまった地球は我が理想郷のように本来の姿に戻すべきなのだ。
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