1人が本棚に入れています
本棚に追加
ガタンッ
そんな大きな振動で、
僕は眠りから目覚めた。
「ん…」
「あら、マーク。起こしちゃった?ごめんね。」
母が、助手席から、顔を出した。
後ろの席で、シートベルトもナシに 横になって寝ていた僕は、下に転げ落ちそうになった。
「ぅうん…。
大丈夫。」
「ああ、そう。
それよりマークっ
着いたら 何乗りたい?
お母さんはねーっ…」
母は僕よりはしゃいでいた。
まるで子供みたいだ。
「なんでもぃいんじゃないのかな?」
それとは反対に僕は、
昔から可愛さのカケラも
なく、クールな性格
だった。
「ははっ。マークに言われたらかなわんなぁ」
「あなたったら…っ」
そんな親達のやりとりは、いつまで続いていただろうか?
最初のコメントを投稿しよう!