額のマーク

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ガタンッ そんな大きな振動で、 僕は眠りから目覚めた。 「ん…」 「あら、マーク。起こしちゃった?ごめんね。」 母が、助手席から、顔を出した。 後ろの席で、シートベルトもナシに 横になって寝ていた僕は、下に転げ落ちそうになった。 「ぅうん…。 大丈夫。」 「ああ、そう。 それよりマークっ 着いたら 何乗りたい? お母さんはねーっ…」 母は僕よりはしゃいでいた。 まるで子供みたいだ。 「なんでもぃいんじゃないのかな?」 それとは反対に僕は、 昔から可愛さのカケラも なく、クールな性格 だった。 「ははっ。マークに言われたらかなわんなぁ」 「あなたったら…っ」 そんな親達のやりとりは、いつまで続いていただろうか?
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