誕生

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いくつもの精子が、母親の身体を駆け巡り、そして、たったひとつ。選ばれた精子だけが、無事、卵子に入り、1つの命になる。 そして僕は…その1つだ。 何千、何万、何億の精子の中から、僕一人が、勝ち残り、そして生き残り、選ばれたのだから、それはすごい奇跡だろう。 奇跡としか言いようがないと僕はおもう。 そして何ヵ月もお腹の中で成長し、そして、誕生… そんな生まれたばかりの僕はまだ、何も知らない。 外の世界に出たばかりの僕はまだ…そして親達さえ…。 僕は、そう…。 特別な能力 特別能力をもって 生まれた。 生まれたことさえ奇跡なのに… 僕は特別能力にまで選ばれた。
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