額のマーク

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それは 僕の母も同じだろう。 母は朝はやく起きて キッチンでお弁当を 作っていた。 笑顔で… 鼻歌を歌いながら。 なんだか… 笑っちゃうような、 くすぐったいような、 そんでもって… ちょっと不気味な、 変なメロディー。 そんな母の後ろ姿を 僕はじっと見つめていた。 母の背中は、 小さいけど 幼くはない。 ある意味たくましい背中だ。 なんだかこの風景。 …懐かしい。 なぜだろうか。 懐かしい上に、 見てて安心する…。 僕は しらずしらず 寝入っていた。
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