鳥の学舎

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俺はとりあえず、校舎に入っていった 午後の課外実習授業までは、時間が少しあるらしく、とりあえず、武器の手入れをするために、教室まで行くことにした 「嫌でも目につくな……」 廊下を歩きながら、教室までの道のりを颯爽と行く俺の視線の先は、窓の外からみえる中庭 その中庭に、存在を誇示するかのようにある石像 「っち」 何を考えてあんな石像なんかたてたのかねぇ 「また英雄の像を見て舌打ちなんかしてるのねガリナ」 「別に良いだろ?俺が何を思ったって……ファルコ」 俺の前に現れたのは、猛禽類を思わすかのような部厚い羽を持ち、それ相応のずば抜けた身体能力をもつ学年首席の隼型の雌の有翼人種ファルコ 「あの石像はあなたなとっての誇りとも言うべきものなのではないのかしら?」 「あんなの誰が誇りにするかよ……」 視線の先にある石像は、大きな翼竜と一人のバードマンが戦っているというコンセプトらしい が 「どうみたって食われてるだけだろ」 竜はバードマンの胴体にその大顎で食らいつき、バードマンはそれでも手に持っている剣を竜の眉間へと突き立てていた 「でもあの英雄のモデルってあなたの……」 カランカラン 「おっと予鈴だ。首席だろ?常に五分前行動しなくて良いのかよ」 そう言って俺は、そこから離れる 俺が逃げるように、いや逃げたときのあいつの顔はなにか言いたそうだったが、俺はそれ以上聞く気にはなれなかった
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