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「この辺で少し止まってくれ」
「命令すんな!!お荷物!!」
スワンの煩い悪口を無視し、下に広がる深い森をゆっくりと見回す
「ねぇ!聞いてんの!?ちょっと」
「よし、良いぞ」
「え?」
「離して良いぞ」
「はぁ?あんた飛べないんでしょ!?」
「危ないですよ?」
「大丈夫だ問題ない」
そう言った俺は、矢筒と弓の位置を確認した。
「もう、勝手にしなさい」
「よくわかりませんが気を付けてくださいね」
「あぁ」
パッ
見限ったスワンと俺の言葉を信じたパヴリーンは、同時に手を離し
「さーてやりますか」
重力に従い、しかし、翼を広げ滑空しながら落下し出した俺は、弓と矢筒からとった矢を構える。
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