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「このエアーロックには、先程先生が説明されていた有翼種達が、地上のそれ以上の種類と数で生息し、そのなかでも最も厄介だったのが翼竜種の縄張りです」
パッセロはそこまで言うと、一度俺を見てすぐに前を向き説明を再開した
俺は少しイラつくが無視する
「このエアーロックの大地は、いくつもに切り離されたかのように浮いている大岩が、何らかの力を経て大地から浮き上がっています。そして有翼種達は私たちの移る以前より不安定な場所を、住みかとしておりました。しかし、私達は移り住む際にはそんなことを知る由もなく、移り住もうとした先が、翼竜種の縄張りに入っていたなんて分からなかったのです」
「うむパッセロ君ありがとう。そうじゃね。そのため住みかと縄張りを竜と有翼人種の戦士達……バードマンが激しい空中戦を繰り広げ、辛くも翼竜種達を追い払うことができたんじゃ」
オウル先公は、そこで説明を区切ると、パッセロの野郎と同じ風に俺の方に視線を送ってきた
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