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「ちっ」
俺はわざと周りに聴こえるよう舌打ちをし、オウル先公から顔を背けた
「はぁ、そしてその翼竜戦が終わった今でも、その恐ろしさが伝わる象徴が残っているのが、このバードマン養成学校の中庭に置かれている1つの石像だ。」
「ちっ」
やっぱりその話かよ
俺は再度舌打ちをし、顔をしかめる
「あの像は」
カランカラン
「おっともう天上じゃな。今日はここまで」
「「ありがとうございました!!」」
どうやら、昼前の下らない座学はおしまいらしい
「よし」
陽が真上に来てるから、弁当を持ち、窓を開けそこから飛び降りる
「ガリナ君!」
「またあいつ飛ぼうとしたのか?無理だろうに」
「それより弁当を食べようよ!良い木の枝見っけたからそこに行こう!」
「でもガリナ君鶏だから飛べないのに危ないよぉ」
「大丈夫だって。あいつもさっきの授業で苛ついてるからほっといた方が嬉しいって!そらいくよ!」
「あぁ、待ってよぉ」
猛禽類のそれを思わす力強い翼を広げた生徒を追って、パヴリーンも窓から飛ぶ
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