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まぁ、そんなことは今関係ない。 アムの話が始まろうとしていた。 「皆いなくなったし、あんなこと言った理由教えて貰っていいかな?」 「だって、私の方がふさわしい」 出されたお茶に手も出さず、ソッポを向くアム。 ふさわしいってなんだよ。 「……あ。お前"夢渡り"していた奴か」 ルクスがアムの腹あたりを見ながら今思い出したという風に言った。 あれは……笛、か? やけに古ぼけた木製の小さな笛が、不自然に長い紐にぶら下がっている。 昨日もつけていたのだろうか? ルクスの視線に気付いたらしいアムがぎゅっと笛を握りしめた。 「ゆめわたりって何だ」 「違うのか?この間、魂だけで飛んでいただろう」 「ああ!あの子!確かに髪の色白いし、その蛇もいたね」 蛇? そんなもの……いや精霊か? 「やっぱり、私が見えてたんだ。オピスのことも。 フェッセルは何も見えないんだろう?私は夢の中なら見える。だから私の方がふさわしい」 暴論だ。なんだそれ。 「うーん……ふさわしいとかふさわしくないとかわからないけど。 アムはどうして私たちの……その、家族にって思ったの?」
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