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「だから、私の方がふさわしい」 「そうじゃなくて。えっと、そうだね。何が欲しいのかな?」 問いかけながらも既に答えがわかっているような。 余裕のある笑みを浮かべてシエラは言った。 「欲しい?」 「家族に何を望む?」 今度はルクスが問う。 相変わらず、意思の疎通が素晴らしいな。 「それって、フェッセルの代わりに私を家族にしてくれるってことでいいんだね?」 「それは違う。……なんて言えばいいのかな……」 眉尻を下げて、困った様子のシエラの代わりにルクスが話の主導権を握り始めた。 「お前はさっきから肝心な理由を言おうとしない。それで受け入れられるとでも? お前だけにそんなに時間は割けない。さっさと言え」 ……やっぱ、シエラ以外への当たりキツイよなぁ。 相手一応子どもなのに。 「……だって、あんた達魔女だろ?魔女って精霊の言葉わかるって聞いたことある。 オピスの通訳してくれるかなって」 「初めからそう言えばいい。それで何故家族になる必要があった?」 「家族って一緒にいるものだから、そしたらずっとオピスの言ってること教えて貰える」 こいつもこいつで全く堪えてないらしい。 「つまり、その蛇と話せるようになりたいということだな?」 「姿は夢の中でなら見えるから。夢の中では喋ってる声も聞こえるけど、何言ってるかはわからない」
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