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最終的に円の中はびっしりと模様で埋め尽くされた。 「入るよ?」 「ああ」 そして、それを待っていたのだろうシエラたちが入ってくる。 そこには、別人のようなアムがいた。 ボサボサで薄汚れてた白髪は、窓から射し込む光に輝き、顔は相変わらず髪で隠されているが絡まりがほどけた髪から透けて見える。 随分と女顔だ。 子どもだし髪長いからそう見えるのか? 「準備はいいか?」 ルクスはそれに一切の驚く様子もなく淡々と言う。 「う、うん」 一方のアムは緊張しているのか、例の笛をきつく握りしめている。 いよいよ、という所でテオドールが店から出てきた。 「もう帰っちゃったかと思ったよ」 「流石にそんなことはしない。それで結局買ったのか?」 「うん。1番安いの買った」 「そうか」 適当に会話しつつ、家の中での動きを伺う。 円の中に立つアムと向かい合うようにして、1mくらいの蛇がとぐろを巻いていた。 何年か前に見た見上げるほどの大きさの蛇のせいであまり大きいとは感じないが、白い身体に紅い目のどことなく神聖さがある蛇だ。 髪でよく見えないが、アムの目も赤っぽいしどことなく似ている。
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