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―数分後―
マ「きゃー♥♥♥もうやっぱりよく似合うわ!可愛いわ!私かわいい子にメイド服きせて私に似てキレイな桔梗に仕えさせるのが夢だったの!このときのためにメイドは一人も雇わないでいたの!サイズも調べた甲斐あってピッタリね!あーあとで写真撮らしてね♥♥」
そんな夢のために私はいまこんな格好をさせられているのかとか、
この家に執事しかいない理由がわかったなーとか、
なんかいまサイズ調べたってふつうに言ってたけどどうやって調べたのかはもう聞かないでおこう。
レースがひらひらでパフスリーブ、私の体にフィットしすぎて体のラインが丸わかり、短いスカートとニーハイソックスの間の世に言う絶対領域の不安感。
この体中にまとわりつく違和感がすべてを物語ってくれている。
マ「その格好で桔梗にあってきて♥♥照れてなにもいわないと思うけど放っておいてあげてね!そしてそのあとふたりで私のところにきて!…あ、私のことは"奥様"、旦那のことは"旦那様"、桔梗のことは"桔梗様"よ♥♥はい、リピートアフターミー、"いってまいります、奥様"!」
私に、俗に言う大阪のおばちゃん並のマシンガントークであれこれ指示してくるマリ…奥様に反論するなんていう選択肢はないわけで。
姫「いってまいります、奥様」
こういうしか仕方がなかった。
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