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後々その時を思い出して俺は思った。
京「ああ、フラグだったのか…」
と。
【―――ミツケタッ!!―――】
京「!?」
変な女の声が頭に響く。
まるで頭に直接影響されたような気分だった。
頭を片手で抑えたまま、隣にいる直人を呼んだ。
京「直人、今の―――」
直「ん、…京鵺!?だい――」
直人が驚いた顔で手を伸ばしてくる。
刹那、全ての映像がブツンッと消えた。
不意に暗転した世界に目を凝らす。
周囲には何もない。
いや、何も見えない。
どこまでも暗く、冷酷な闇に覆われた世界。
確かに立っているのだが、地面がどこなのか分からない。
目を凝らしても、直人の姿は無かった。
何か言いかけていた。
だが……この空間。
なんだかとても居心地が良い…
気分に任せて目をつむった途端。
複数の気配が周囲に現れた。
【シンゾクダ!シンゾクダ!】
【シンゾク!シンゾク!】
【ミレイサマスゴイ!!】
【うほっ!いいオ・ト・コ♥】
何を言っているのか理解したくない!…………じゃなかった、理解できない。
恐る恐る目を開けると、周囲には無数の光が漂っていた。
ヒトダマ…?
『――いいえ、ケヒィアです。』
バッとふりかえると、そこには大きなメロンを2つほど実らせたナイスバディなお姉さんが
『ハッ!私はいったい何を言って!?』
とかなんとか言って困惑してた。
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