小さな貴婦人

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「マリア・アントニア様、今回だけですよ」  結局はそうして彼女の言うことを皆、聞いてしまうのであった。 「わたくしは楽しいことが大好きなのです。お父様もお母様もわたくしを自由にさせてくださります。ああ、ずっとこのまま素晴らしい日々が続くといいのに」  幼いマリア・アントニアは日々、夢見がちに暮らした。
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