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放課後、俺は一冊の本を持ってあの桜の木にやってきた。
さてと、読むか。
俺はその根元に腰掛け本を開く。
桜の花びらが暖かいそよ風に舞ってときたま本の上にそっと降りて来る。
その様子がすごく妖精のように思えて思わず顔がほころぶ。
ここは公園の高台にある桜の木。
子供たちが遊んでいるざわめきと風が揺らす桜の木の静かなざわめきがまた心地よい。
俺は毎年この桜の木の下で本を読んでいる。
さくらが大好きだったこの桜の木の下で。
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