プロローグ

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 先程の少年の名はテオ・ワグナス。今年から一年生として王立アルケス学園に通うことになった。  その実力は年相応でなく、入学する年さえ違えば間違いなく学年トップをとっていただろう。  しかし、入学した年が悪かった。  市民の前評判では、今年の目玉は4人。惜しくも彼は入っていない。いや、惜しくもなかった。圧倒的な差で、4人の中には入れなかったのだ。全く運が悪かった。  そんなことも知らずに彼は入学式へと向かう。  この不幸がこの後の彼の人生を大きく変えていく…。
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